Web制作・デザインの導入事例の書き方|訴求点・質問・例文

Web制作・デザインのお客様を事例にするとき、汎用の型だけでは「この業界を分かっている記事」になりません。このガイドでは、Web制作・デザインの読者に刺さる訴求点、インタビューで差し替えるべき質問、例文、そしてこの業界特有の掲載注意点をまとめます。

Web制作・デザインの事例が営業に効く理由

Web制作の発注者は、制作会社の実績ページを必ず見ます。しかし美しい完成品の画像だけが並ぶ「作品集」は、発注の決め手になりません。発注者が知りたいのは「成果が出たか」と「進行が楽だったか」です。

制作物+成果数値+お客様の声が揃った導入事例は、作品集を「営業する実績ページ」に変えます。

この業界で刺さる訴求点 3つ

1. デザインの良し悪しを数値に翻訳する

「かっこいいサイトになった」では発注は増えません。問い合わせ数、採用応募数、直帰率、指名検索の増加——リニューアルの目的だった数値の変化を必ず聞き出して主役にします。

2. 進行のストレスの少なさを語らせる

発注者の隠れた不安は「デザイナーとのやり取りが大変そう」です。修正依頼への対応、要望の汲み取り方についての生の発言は、他社との明確な差別化になります。

3. 公開後の運用まで書く

「作って終わり」への不安に、公開後の更新体制・改善提案の実例で答えます。継続契約になっていること自体が強い証拠です。

インタビューで差し替える質問 5問

ベースは共通の質問項目20選を使い、そのうち5問を次の業界カスタム版に差し替えてください。聞き方の技術は取材のコツにまとめています。

  1. リニューアルの目的は何でしたか? その数値は達成できましたか?
  2. 制作会社選びで重視したこと、弊社の決め手は?
  3. 制作中のやり取りで印象に残っていることは?(修正対応・提案など)
  4. 社内やお客様からの反応はいかがですか?
  5. 公開後の運用・更新はどうしていますか?

例文: リード文と効果表

この業界の事例の「型に沿った書き出し」の例です(架空の例です。実在の企業・数値ではありません)。

「サイト経由の応募がゼロ」だった株式会社◯◯(食品製造・従業員90名)の採用サイト刷新。社員インタビューを軸にした構成に変え、公開から半年で応募は月平均6件、うち2名の採用に至りました。
指標BeforeAfter
サイト経由の応募ほぼ0件月平均6件
採用紹介会社頼み(1名あたり手数料約90万円)サイト経由で2名(半年)
ページ滞在時間40秒2分30秒

※全体の構成は9ブロックの構成テンプレートに従ってください。

この業界特有の注意点

ビフォーアフター画像は旧サイトの権利確認を

旧サイトが他社制作の場合、スクリーンショット掲載に神経質になる先方担当者もいます。ビフォー画像の掲載可否は明示的に確認項目へ入れてください。

「デザインの手柄」を書きすぎない

成果はお客様のコンテンツや事業の力との合作です。制作側の工夫を語りつつ、主語はお客様に保つこと。手柄話に傾いた事例は読者に敬遠されます。

掲載許可の取り方・許諾範囲の設計は、業界共通の手順を掲載許可の取り方にまとめています。

共通リソースと、この作業を自動化する方法

構成テンプレート・質問20問・依頼メール文面は無料の導入事例作成キットから入手できます。工程全体は作り方 完全ガイドをどうぞ。なおジレイスタジオでは、業界と訴求ポイントを指定するだけでこのガイドの型に沿った質問リストが自動生成され、インタビュー録音からは発言根拠つきの記事・引用カード・営業スライドまで自動で仕上がります(料金/β版無料登録)。

よくある質問

公開直後で成果数値がまだ無い場合は?

「公開後3ヶ月時点」等の続報を前提に、まず制作プロセスと第一印象(社内・顧客の反応)で公開し、数値が出たら追記更新するのが実務的です。更新はページの鮮度シグナルにもなります。

デザインが主観的に好みでなかったと言われるのが怖いのですが。

だからこそ「目的への合致」で語る事例が効きます。デザインの美醜ではなく「採用向けに何を変えたか」の意図と結果で構成すれば、好みの議論を避けられます。

小規模案件(数十万円)でも事例にする価値はありますか?

あります。同価格帯の見込み客には大型案件より刺さります。価格帯別に事例を揃えることは、見積もり問い合わせの質を上げる効果もあります。